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一方、可燃性ガスが存在する危険場所は、その危険度に応じて3種に区分される。
◎0(零)種危険場所:可燃性ガスによる危険雰囲気が通常の状態において、連続して又は長時間連続して存在する場所。
◎1種危険場所:通常の状態において又は修理、保全のときにガスが集積し、危険な濃度になる恐れのある場所。
◎2種危険場所:異常な状態において、危険雰囲気を生成する恐れのある場所。
このような場所に携行するガス検知器は、防爆構造のものでなくてはならず、特に0種危険場所に持ち込む場合は本質安全防爆構造でなくてはならない。ただし、0種危険場所からガスを吸引採取してガス検知を行う吸引式にあっては、その他の防爆構造のものが使用できる。
さらに防爆構造には、防爆性が適用されるガスの種類による階級があり、引火、爆発の危険性の高いガスに対しては、それに相当する防爆性を保証するものでなくてはならない。ガスの種類によって異なる危険性は、そのガスの発火温度と引火性を基準として次のように定められる。
◎発火度(記号G)
発火点による分類G1(発火点450℃を超えるもの)からG6(発火点85〜100℃)までとし、Gナンバーが増加するほど危険が高いガスとしている。

発火度

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◎爆発等級(記号1〜3までの数字)
引火の危険性による区分で、爆発範囲のガス、空気混合物に着火した火炎が、いかに狭い隙間を通過可能か否かで3区分する。数字が大きいほど危険性大。

 

 

 

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